「自主性」とは?子どもの自己決定する力を伸ばすとどう育つ?

子育て

こんにちは。

今回は「自主性」という言葉や「自己肯定感」という言葉についてお話したいと思います。

まず、自主性というものは自分から進んで行動できる性質や能力のことを指します。

似た言葉で「主体性」というものがありますが、こちらには「責任」というものが必要になってきます。

子どもたちに責任とは少し難しいですよね…。

なので、基本的にはこの業界では「主体性」ではなく「自主性」という言葉を使っています。

 

では、自主性を伸ばすとどういったことが起こるのでしょう?

①普段から自分で考え、決めることを行う。

②失敗してもいい。それが自分。→自己肯定感

③時間を守る(見る)ようになる。

④必要な物、手段を考える。

 

ざっくり書くだけでもこんなにも出てきます!

さぁ、詳しく書いていきましょう!!

 

①普段から自分で考え、決めることを行う。

自主性が高い子は○○がやりたい、といういう主張がしっかりしています。

遊びたい、寝たい、など保護者の方からすると「今はちょっと…」と思うようなときもあると思いますが、その主張をまずは一度受け止めてみてください。

お夕飯の時間が遅くなるから遊びを切り上げるのではなく、とことん遊んだら子どもは満足しますし、何より「お腹すいた」と言ってくるかもしれません。

そして、一番重要な自分で決めた意思を尊重してもらえた、という気持ちが生まれます。

そして、何度か繰り返すうちに「あまり遊びすぎるとお腹もすくし、そろそろ帰るか」という思考も出てきます。これが考える、決めるということです!

 

②失敗してもいい。それが自分。→自己肯定感

自己肯定感、という言葉はかなり広がってきていますね。

よく失敗しても自分を肯定(許す)する、という意味に捉えている方もいますが、そうではありません。

ボクは「肯定」とは失敗は失敗で受け止めて、なにが失敗だったのかきちんと向き合う能力だと考えています。

ま、いっか。と流すのではなく、あいつのせいだ。と人のせいにするわけでもなく、きちんと自分に向き合うのです。

そして考えて自分はここでミスったんだ、と認めることで再挑戦を行うことができるのです。

ミスした自分を受け入れる、ということが自己肯定感に繋がっていくんですね!

 

③時間を守る(見る)ようになる。

自分で決められるようになると選択肢の幅がかなり広がって、あれもやりたい、これもやりたい、というようになってきます。

例えばアニメが見たい、動画も見たい、ということがあるとします。

自分で考えられるようになるとアニメはこの時間しか見れないからアニメを見てから動画を他の時間で見よう。と考えられます。

もう少し成長するとやらなければいけないことを済ませてからアニメを見ないとママに叱られる、ということまでわかってきます。

じゃあアニメの時間までにやることやっておかないと、と時間の逆算まで行うようになります。

自分で決められるようになると、このようになにをしなければならないのか、という思考すらも育っていくのです!

 

④必要な物、手段を考える。

保育園や幼稚園では制作活動を行う際に「ハサミとノリを持ってきてね」などの声をよく聞きます。

これでは子どもたちはなにも考えずにただ言われたことだけをやっている状態ですよね?

逆にボクの園では3歳には材料を渡し、制作過程を説明します。4歳には完成品を見せて何を材料にするか一緒に話し合います。5歳に至っては何も決めずに自由に制作を行います。

こうすることでこれを作るにはなにが必要なのか。どのような手順で作るのが良いのか。ノリやボンドを使う際には乾かすのにどれぐらいの時間が必要なのか。など様々なことが考えられるようになってきます。

これは大人になってからも仕事をする際に順序や準備、という必要不可欠な思考の育成ですよね!

 

 

さて、最後になりましたがこのように「自主性」を育てるにはどうしたらよいのか、ということです。

少し書きましたが、何よりも大切なのは子どもの声を受け入れることです。

大人でも自分が考えて発言したことを拒否されて「こうしなさい」と言われると一気にやる気が失せますよね?

保護者の皆さまが子どもたちを温かく見守ることで伸び伸びと自主性が育まれます。

見守る、と放っておく、との違いは大丈夫だと思いますので今回は書きませんが、パパやママが先回りして何かを言ったり、準備したりすることで子どもたちの育つ力を無くしているかも知れません。

やるな、とは言いませんが、やりすぎないということを常に意識しておいてもらえると自主性も育っていくと思いますよ☆

 

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